不安、抑うつと扁桃体

2020年7月24日金曜日

t f B! P L
私たちが人生で経験する無数のストレス。
自動車事故や愛する人の死、お金の絡む生活苦など。
このような出来事に冷静に対処して乗り越えられる人もいれば、
不安や抑うつがどんどん深化する人もいます。
生きている限り不可避とも言えるこのような出来事を
どのように乗り越えていけばいいのでしょうか。

これに対する答えへの手がかりを、扁桃体が与えてくれるかも知れません。
扁桃体とは、脳の奥深くに存在するアーモンドの形をした神経細胞の集まりで
恐怖や不安、悲哀などの情動の中枢と言われます。

扁桃体は、自らの身に迫る危険を感知し、それに対する反応を引き起こすのに決定的な役割を果たします。
この扁桃体の活動を鎮めることができれば、
不安や抑うつを一定程度コントロールできます。

米デューク大学などで積極的に研究されている、ラベル付けという方法が
扁桃体の興奮を鎮めてくれるようです。



(追記)
米デューク大学のラベル付けという方法について

物事の再評価が扁桃体の興奮を鎮めるという事実が示されています。

例えば、「ある事」に打ちのめされているとき、その「ある事」が全く些細なこと、取るに足りないことと、全く悪いことじゃないと、自分自身に言い聞かせることで、扁桃体の興奮は鎮まる方向に進みます。これは、不安を鎮めるだけでなく、脳内の不安抑うつ回路を修正します。

感情的思考や感情的写真に、ラベルを付けるだけで前頭前皮質は活性化されます。

前頭前皮質の活性化は、扁桃体の興奮を鎮めます。

例えば、拳銃と蛇の写真を見せるだけでは恐怖が高まるだけですが、どちらが人工のもので(鉄砲)どちらが天然の物か(蛇)を考えてもらうだけで(ラベルを付けてもらうだけで)、前頭前皮質は活性化し扁桃体は鎮まります。

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